お問い合わせ

診療科のご案内

Departments

形成外科

診療科概要

形成外科は、生まれつき、病気、または怪我などによってできた身体表面や骨の異常を、機能の回復のみならず形態も正常に近い状態に再建する専門領域です。
TMGあさか医療センターでは、形成外科の対象となるほとんどの疾患を扱っています。
さらに高度な治療を要する場合は大学病院と連携を取りながら、以下のような治療を行っています。

取り扱い疾患

皮膚・皮下の腫瘍(しこり)、手・顔のけが・骨折、手指の外傷や切断、やけど、切り傷、擦り傷、皮膚潰瘍、ほくろ、あざ、血管腫、ケロイド、手術痕のひきつれ、傷跡の修正(よりきれいに)、口唇裂・折れ耳・埋没耳・多合趾症などの先天性変形、巻き爪・陥入爪、などの爪変形など。
さらに最新の1470nmレーザーによる下肢静脈瘤の血管内レーザー焼灼術(1泊2日入院)、Qスイッチルビーレーザーによるしみ・あざに対する美容診療、美容皮膚科、乳癌術後の乳房再建に力を入れて診療をしています。

受診案内

受付時間内に初診窓口にお越し下さい。(※下肢静脈瘤外来・美容外来は予約制)
紹介状をお持ちの方は「6番紹介窓口」にお声かけ下さい。

<再診の方>

予約診療が原則です。
予約外の診察も可能ですが、緊急性がある場合を除き、予約のある方を優先的に診療いたします。
予約は形成外科外来にお電話でお問い合わせください。

予約時間は検査の開始時刻の予約で、診察時間とは異なります。
なお、救急患者・入院・検診・予約検査などにより、診察の順番が前後することがあります。

スタッフ紹介

扇 博之(おうぎ ひろゆき)

扇 博之(おうぎ ひろゆき)部長
役職 部長
出身大学 防衛医科大学校
資格等 日本形成外科学会 専門医
下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による指導医
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
乳房再建用エクスパンダー・インプラント責任医師

山本 直人(やまもと なおと)

役職 非常勤医師

下肢静脈瘤の血管内レーザー焼灼術(EVLA)

足のすね、ふとももの部分に血管がボコボコした瘤(コブ)はありませんか?
そして、むくみ・だるさ・足がつる、などの症状はありませんか?

もしかしたら下肢静脈瘤かも知れません。

どんな人に多いか?

下肢静脈瘤は女性に多く、長時間の立ち仕事、肥満、妊娠などが危険因子と言われています。

原因・症状について

正常であれば静脈の血液は足から心臓へ還ってゆくのですが、足の表在静脈(大伏在静脈・小伏在静脈)が弁不全のために逆流して血液が心臓から足の方向へ下がってしまうために起こります。ちなみに逆流するのは表在静脈だけであり、深部静脈では起こりません。
足に血液が溜まったり、静脈の圧力が増すと炎症が起こったりして、様々な症状がでてきます。むくみ、だるさ、夜間や朝方に足がつる、痛み(疼痛)、足の皮膚炎・色素沈着、皮膚潰瘍などです。

治療について

最新の静脈瘤治療は、レーザーまたは高周波(ラジオ波)を用いた「血管内焼灼術」です。
レーザーを用いたものは、血管内レーザー焼灼術(EVLA;endovenous laser ablation)といいます。
従来の980nmレーザーは2011年に保険適用され、さらに2014年には最新の1470nmレーザーと、高周波治療が厚生労働省に認可され保険適用に加わりました。
皮膚を切開することなく、膝の内側や膝うらからファイバーカテーテルを挿入して、逆流する表在静脈にレーザーなどを当てて血液の逆流を防止します。
治療の成功率はEVLAが最も高く、95%くらいと言われています(van den Bos R et al: J Vasc Surg 2008)。
血管内レーザー焼灼術には保険が適用され、1泊2日の場合で片側 約7万円、両側 約11万円です。※3割負担の場合

レーザー治療の適応について

以下の4つ、すべてに当てはまる患者さんにレーザー治療を行います。
・症状がある
・表在静脈の拡張がある
・表在静脈の逆流がある
・治療の希望がある

術後の安静について

レーザー治療の直後から歩行でき、翌日から入浴可能です。
ただし激しいスポーツや長時間の正座・あぐらなどは、術後2~4週間くらい避けたほうが良いでしょう。

合併症について

特に注意するものとして、レーザー焼灼後におこる静脈内の血栓症(EHIT;endovenous heat-induced thrombosis)、深部静脈血栓症(DVT;deep vein thrombosis)があります。
0.2~数%程度起こるとの報告があり、術後72時間以内および、1~3ヶ月以内の超音波検査が推奨されます。異常があった場合は、必要により抗凝固療法が行われる場合があります。
最近の治療では焼灼部位に3cm程度のマージンをとるため、これらの合併症は極めて少ない印象です。
その他、出血斑、疼痛、表在性静脈炎、皮膚熱傷、神経障害などの可能性があります。

まとめ

下肢静脈瘤の血管内レーザー治療は保険が適用され、有効率90%以上で治ります。
症状にお悩みの方は、専門家にご相談ください。